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2005年 12月 08日
キャンディソフト新作「つよきす」をクリアした。
このゲームは全ての攻略可能な女の子の気が強く、 気の強い女の子が心を許した自分だけに意外な一面を見せる。 (そういうのって萌えますよね)というのが大枠のゲームだ。 近頃はこういう気が強い女性が自分にだけ違った一面を見せる(甘えてくるとか) というパターンに対する嗜好を「ツンデレ」などと呼び、このツンデレという言葉が 現代用語の基礎知識に掲載されるというのがちょっとした話題になったりした。 で、プレイしていて思ったのは、 「つよきす」の作り手はとっても大人だなぁ、ということ。 例えばある女の子はいつも1人でロケットの写真を見ていて、それは行方不明になった妹の写真。しかし、話はそれ以上に膨らまない。その女の子が妹の事をいつまでも気にかけているという事実が提示されるだけで、それを解決するような(もしくを意味づけするような)テキストは最後まで無し。 もう一つ例をあげれば、ある女の子は人に心を開くことができない。しかし、特異な過去が彼女をかえたのではなく(むしろ、理由の希薄さが余計に彼女の負担になっている。)、だからこそはっきりとした問題の解決は提示されない。 万事がこの調子で、長年のエロゲー暦から、 「あ、ここからあーなってこーなってくっつくんだな」と思った「過去」が 何事も無かったかのようにスルーされていく。 1人だけ過去との戦い的なニュアンスをもつシナリオがあるけれども、その中でも主人公は 女の子の過去と格闘する事によって信頼を得るわけではない。 「別に男と女がくっつくのに大層な理屈はないでしょ。っていうか、そんな壮大な過去持ってたらおかしくね?」 という作り手のスタンスが、 この前やったエロゲ「さくらむすび」の童貞臭さと好対照だった。 (ここでの童貞臭さとは、全てを「説明」しようとする意思のことだ) 「さくらむすび」をプレイしたとき、その童貞臭さ+作り手の自己顕示欲 にうんざりしつつも、次回作への期待を持った。 「つよきす」は完成度の高い「ツンデレ」作品だが、 これ一本やれば次回作はもういいかな、とも思った。
by kosonetu
| 2005-12-08 06:34
| アキバ的話題(ギャルゲーとか
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